今では貴重な木造駅舎の駅
菅谷駅は、1948(昭和23)年10月10日に開業した、JR磐越東線では2番目に新しい駅です。茨城県内のJR水郡線に下菅谷、中菅谷、上菅谷駅がありますが、これらの駅とは関係ありません。こちらの駅名は、所在する田村市滝根町の大字から命名されました。
駅舎は開業当時からの木造トタン屋根のものです。造りは何の変哲もないのですが、全国にある同様の駅舎が無機質なコンクリート製に改築されているなか、開業当時の面影を残す貴重な駅になりつつあります。




磐越東線で最も標高の高い駅
菅谷駅は、海抜が約463メートルとJR磐越東線の駅の中では最も高いところに位置しています。そのため、駅の北側と南側とで河川の流域が分かれる「分水界」が生じます。流域の分かれる境目はだいたいが山の尾根伝いにあり「分水嶺」と呼ばれていますが、ここ菅谷駅周辺は、尾根伝いではない場所で流域が分かれるという意味で、全国的に貴重な場所と言えます。
ちなみに、菅谷駅から徒歩2分ほどの所にある水路に架かる橋が分水界となり、地元の人がこの橋を「縁切り橋」と名付けました。この縁切り橋を境に、北側にある水は、牧野川→大滝根川→阿武隈川を経由し太平洋に注ぎ、南側にある水は、梵天川→夏井川を経由し太平洋に注ぎます。



冬の菅谷駅を彩るイルミネーション
菅谷駅では、毎年12月上旬から翌1月中旬まで、駅舎を含む駅周辺でイルミネーションが行われます。菅谷まちづくり実行委員会が毎年主催しているイベントで、点灯初日には点灯式も行われ、地域のこどもたちにお菓子が配られたり、豚汁などが振る舞われたりと、ふだん静かな菅谷駅もこの時は賑やかで暖かい空気に包まれます。


駅周辺の施設
菅谷駅周辺は、入水鍾乳洞、星の村ふれあい館、仙台平、菅谷神社、弁天ザクラなど魅力的な観光資源があります。ただ、菅谷駅からの公共交通は皆無ですので、タクシーは隣の神俣駅から、レンタカーは郡山駅・いわき駅などで手配ください。
菅谷駅の詳細
駅名 | 菅谷 |
よみ | すがや |
駅種別 | 簡易委託駅 |
住所 | 田村市滝根町菅谷字堂田441 |
電報略号 | スヤ |
suica | 不可 |
指定席券発券 | 不可 |
売店 | なし |
トイレ | 改札外 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
海抜 | 463.2m |
時刻表 | ekitan |
アクセスと周辺
●自動車でのアクセス
※出発地は、何度でも自由に再指定することができます。
※ルートおよび所要時間は参考情報としてご利用ください。これらの情報は、混雑具合や工事、天候等の影響により異なる場合があります。移動時は実際の標識や案内板等に従ってください。
※有料道経由が必ずしも便利とは限りませんのでご注意ください。
新白河駅から![]() |
有料道経由(ETC搭載車) | 1時間1分(60.9km) |
有料道経由(ETC非搭載車) | 1時間2分(65.2km) | |
一般道経由 | 1時間11分(62.3km) | |
郡山駅から![]() |
有料道経由(ETC搭載車) | 36分(33.7km) |
有料道経由(ETC非搭載車) | 45分(36.4km) | |
一般道経由 | 41分(29.6km) | |
福島駅から![]() |
有料道経由(ETC搭載車) | 1時間4分(73.2km) |
有料道経由(ETC非搭載車) | 1時間13分(75.8km) | |
一般道経由 | 1時間18分(58.4km) | |
原ノ町駅から![]() |
有料道経由 | 1時間29分(82.4km) |
一般道経由 | 1時間27分(68.5km) | |
いわき駅から![]() |
有料道経由(ETC搭載車) | 56分(61.4km) |
有料道経由(ETC非搭載車) | 56分(56.3km) | |
一般道経由 | 1時間7分(55.5km) | |
福島空港から![]() |
あぶくま高原道路経由 | 38分(35.7km) |
一般道経由 | 48分(38.3km) |
●鉄道でのアクセス
乗換案内 | ![]() |
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