【神社-船引-16】堂山王子神社

廃仏毀釈から生き延びた神社

堂山王子神社(どうやまおうじじんじゃ)は、旧磐城街道から500メートルほど入ったところにあります。茅葺きの仁王門を潜り、石段を登ると、重厚な建築美を誇る本殿があります。今日では神社となっていますが、元は堂山寺(どうざんじ)の観音堂で、古くから馬頭観音を祀り「堂山観音」といわれていました。1860(明治3)年の廃仏毀釈によって、王子権現(王子神社)をこの地に移し、今の堂山王子神社の社殿になりました。

神社なのに梵鐘があります。昔、お寺だった名残です。

堂山王子神社の由来

その昔、船引町の門沢に、弘法大師の建立した真言宗の堂山寺がありましたが、そこで以下のような言い伝えが今日でも残っています。

801(延暦20)年、征夷大将軍の坂上田村麻呂が東夷征討(大多鬼丸の討伐)の勅命を受けて出発のみぎり、かねてから信仰していた観音菩薩の冑の内に奉じて東へ下り、賊城近くに攻め寄せたが、賊王高丸(大多鬼丸)指揮のもと、守備堅固で攻め寄せることができなかった。
その時、観音菩薩から金色に輝く霊体が現れ、岩の上に立つと、賊軍は目がくらんで戦うことができなくなった。将軍は大いに喜んで弓矢を射放つと、百発百中当たり賊を見事に撃ち破った。

田村市立堀越小学校の郷土誌より

戦勝後、田村麻呂は、大願成就の御礼に807(大同2)年一つの御堂を建てこの観音菩薩を祀りました。これが堂山観音堂です。田村利仁が飛騨の内匠に再建を依頼すると、内匠は一夜のうちに六間に五間、五尺の廻縁のついた大堂を建て、鐘を奉納したと伝えています。

堂山王子神社の文化財

堂山王子神社の本殿は、福島県に中通りに所在する国指定重要文化財の建造物では最も古い歴史をもっていることなどから、1917(大正6)年に国の重要文化財に指定されました。しかし建物内部の破損が著しいので、昭和43年から2年を費やし全面的な解体修理が行われました、その際、1498(明応7)年に奉納された順礼納札(じゅんれいのうさつ)が発見されました。この順礼納札は、田村郡船引町の正覚寺の禅心(ぜんしん)という僧が、中通りの観音霊場を巡拝し、無事終えた礼として奉納したもので、堂山寺観音堂が室町時代に建てられたことを示す貴重な資料となりました。この順礼納札は「木製旧堂山寺観音堂順礼納札」として、平成9年、福島県の重要文化財に指定されました。

右が福島県の重要文化財に指定されている「木製旧堂山寺観音堂順礼納札」。左は国の重要文化財に指定されている本殿付属の棟札(8枚のうちの1枚)。

現在の堂山王子神社本殿は、桁行五間、梁間四間の寄棟造の禅宗風の建物で、分厚く緩やかに伸びる屋根の反りや円柱、木鼻(きばな)蟇股(かえるまた)の簡素な組み物があります。

本殿内には1670(寛文10)年記銘の「神馬(しんめ)の図」の絵馬が納められています。田村市内では2番目に古い絵馬ということで、田村市の有形民俗文化財に指定されています。

絵馬「神馬(しんめ)の図」。神社のパンフレットからいただきました。

境内

堂山王子神社の境内の構造についてご紹介します。

神社入口。手前に垂れ下がっている木は「堂山王子神社のしだれ桜」です。
茅葺きの仁王門。左右には仁王像、そして右側には馬像が安置されています。この仁王門の右手に梵鐘があります。
仁王門の向かって右手に安置されている仁王像と馬像。
室町時代に建造された本殿。国の重要文化財に指定されています。
本殿の内部。
本堂内部の絵馬。堂山寺観音堂は馬産農家の信仰を集めていたことから、たくさんの絵馬がありました。
本堂内に安置されている騎馬像。
本堂の裏手には、白山比咩神社があります。
白山比咩神社の左手の坂を登った先にある奥の院。
奥の院の脇には、六観世音を示す石碑がありました。
1.千手観世音
2.聖観世音
3.馬頭観世音
4.十一面観世音
5.准胝観世音
6.如意輪観世音

まとめ

【住所】田村市船引町門沢字堂山171
【電話番号】なし
【公式URL】なし

【御朱印】大鏑矢神社で記帳可能
【創建】807(大同2)年
【ご利益】不詳
【祭神】国狭槌之命(くにのさつちのみこと)、雅産霊之命(わくむすびのみこと)

【駐車場】あり
【トイレ】あり

【植栽】堂山王子神社のしだれ桜

【文化財】
堂山王子神社本殿(付属棟札8枚)《国指定重要文化財》
木製旧堂山寺観音堂順礼納札《県指定重要文化財》
絵馬「神馬の図」《市指定有形民俗文化財》

【祭り】
春季例大祭(毎年4月30日)
秋季例大祭

アクセスと周辺

●自動車でのアクセス

※出発地は、何度でも自由に再指定することができます。
※ルートおよび所要時間は参考情報としてご利用ください。これらの情報は、混雑具合や工事、天候等の影響により異なる場合があります。移動時は実際の標識や案内板等に従ってください。
※有料道経由が必ずしも便利とは限りませんのでご注意ください。

新白河駅から
有料道経由(ETC搭載車) 59分(64.3km)
有料道経由(ETC非搭載車) 1時間4分(67.9km)
一般道経由 1時間14分(56.9km)
郡山駅から
有料道経由(ETC搭載車) 34分(31.0km)
有料道経由(ETC非搭載車) 38分(30.0km)
一般道経由 32分(23.3km)
福島駅から
有料道経由(ETC搭載車) 59分(70.5km)
有料道経由(ETC非搭載車) 1時間4分(69.4km)
一般道経由 1時間8分(54.2km)
原ノ町駅から
有料道経由 1時間27分(76.7km)
一般道経由 1時間21分(61.5km)
いわき駅から
有料道経由(ETC搭載車) 52分(58.9km)
有料道経由(ETC非搭載車) 57分(59.0km)
一般道経由 1時間12分(58.2km)
福島空港から
あぶくま道経由(ETC搭載車) 39分(39.0km)
あぶくま道経由(ETC非搭載車) 41分(38.3km)
一般道経由 45分(34.0km)

●鉄道でのアクセス

最寄り駅:JR磐越東線 大越駅(5.9km)

乗換案内
最寄り駅から路線バス なし
最寄り駅からタクシー 有限会社ほていやタクシー
0247-79-2141

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