凍み餅

凍み餅(しみもち)とは?

あぶくまの山間部で寒さの厳しい冬に作られる「凍み餅」は、オヤマボクチを”つなぎ”として米粉ともち米と一緒に混ぜて作る伝統の保存食です。
オヤマボクチは日本原産のキク科ヤマボクチ属の多年草で、別名「ごんぼっ葉」というため、凍み餅のことを「ごんぼっ葉餅」と呼ぶことが多いです。ゴボウとは別の植物ですが「やまごぼう」と呼ばれることもあります。

作り方は、前述のとおり、ごんぼっ葉と米粉ともち米を混ぜて餅にして専用の型にはめ、適度な大きさに裁断したあと紙に包み、ひもで固定した状態のものを水に浸し、30日ほど天日で干します。天日で干すのは、融けるのと凍るのとを繰り返すことによって水分を抜くためです。あぶくま高地特有の冷たい風によって品質の良い凍み餅ができるそうです。

型にはめ、裁断したあとの凍み餅。(古殿町で撮影)
軒下に吊るされた凍み餅。(古殿町で撮影)

湿気さえ避けて保存すれば、2年でも3年でも保存できるなんて、昔の人の知恵はすごいですね。

お勧めの食べ方は、そのままかじる・・・
わけではなく、6時間ほど水に浸けたあと(こちらの言葉で「水にうるかす」といいます)、油で揚げて砂糖醤油で食べるのが一般的です。
※凍み餅はカチカチに硬いので、かじっても全く歯が立ちません。どんな調理をする前にも必ず水で戻す工程が必要になります。

焼いた凍み餅。これに砂糖醤油をつけて食べるのが一般的。(古殿町で撮影)
砂糖醤油につけた状態の凍み餅。(福島市で撮影)

葛尾村のゆるキャラ「しみちゃん」

葛尾村では、特産品の「凍み餅」をモチーフにしたゆるキャラ「しみちゃん」が活躍しています。村民総選挙で選ばれたゆるキャラです。これからも「小さな村から、もちもちと」をキャッチフレーズに、「葛尾村をみんなに知ってもらうしみ~!」と意気込んでいます。

葛尾村では、村特産の凍み餅をモチーフにしたゆるキャラ「しみちゃん」で村おこしをしている。

凍み餅を食べたい!

あぶくま地域以外ではなかなか味わうことができない凍み餅ですが、三春町にある「三春の里田園生活館」では通年で凍み餅を提供していますので、お越しの際は是非ご賞味ください。

店名:三春の里田園生活館 お食事処「四季彩」
住所:三春町西方字石畑487-1
電話:0247-62-8010
定休日:不定休(年2回程度)
営業時間:10時~15時、17時~21時
URL:http://www.miharunosato.com/

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