葛尾の三匹獅子舞の概要
日山神社と磯前神社の例大祭で、地元の小中学生により奉納されます。「庭入り」から「納め舞」まで12の舞があり、雄獅子2匹(太郎・次郎)と雌獅子1匹に「岡崎」と呼ばれる道化がからむ演目があります。日山神社が10月8日と9日、磯前神社が旧暦の9月9日に奉納されます。
昭和48年に葛尾村の無形民俗文化財に指定されました。
平成23年に発生した東日本大震災によって一時期途絶えましたが、村外でのイベントで披露を重ね、平成29年10月7日に磯前神社の秋季例大祭として震災後初めて葛尾村内で奉納されました。本ページの写真はその時に撮影したものです。


葛尾の三匹獅子舞の由来
三匹獅子舞は、江戸時代の中期にあたる元禄年間に、葛尾大尽といわれた「松本三九郎」が再興したといわれ、日山(天王山)の牛頭天王に奉納し、下山してから自宅(葛尾大尽)の庭で「笠ぬぎ」の舞を舞わせたのが始まりと言われています。これが長く引き継がれて今日に至っています。奉納は、古は牛頭天王、現在は日山神社の霊を三匹獅子舞でお慰めをし、部落安泰、疫病退散を祈念することを目的としています。
家内に不幸があれば、その年の祭典には参加できなかったそうです。
禁事としては、キュウリの断面は信教の紋であるため、葛尾ではキュウリを横に切断してはならないとされてきました。
まとめ
種別 | 無形民俗文化財 |
名称 | 葛尾の三匹獅子舞 |
読み | かつらおのさんびきじしまい |
指定年月日 | 昭和48年 |
見学 | 奉納時は見学可 |